
「アラビノキシラン」は、私たちの身近にある植物、イネ、コーン、小麦などのイネ科の植物にある成分です。
生理活性物質といわれるこのアラビノキシランは、植物の骨格の働きをしています。 植物には骨がない、それでもしっかりと天に向かって伸びている。それはひとつひとつの細胞がしっかりいたコンクリートブロックのような壁をもっていて、植物全体を支えているからです。
細胞壁をつくっている材料のひとつがヘミセルロースと呼ばれる「糖質」で、栄養学的には「植物繊維」と呼ばれます。このイネ科植物のヘミセルロースの主成分が、「アラビノキシラン」です。
ヘミセルロースは、米や麦の種子の貯蔵成分ではなく、種皮を構成する種子の保護物質という性質で、栄養価地のないものとされ、精米、製粉の過程で除去されてきました。これまで「アラビノキシラン]の人に対する生理的な作用にはあまり関心が持たれていなかった。
しかし最近、米糖由来のヘミセルロースを変性させたアラビノキシラン「米ぬかアラビノキシラン誘導体」は画期的な機能性健康食品として脚光を浴びました。
米ぬかアラビノキシラン誘導体(バイオブラン)って?

ぬかの主な成分は植物繊維です。米ぬかアラビノキシラン誘導体(バイオブラン、MGN−3)は米ぬかに含まれている温水で抽出される水溶性の食物繊維ヘミセルロースBを主な原料としています。
食物繊維のアラビノキシランの大部分を占めるヘミセルロースAは高分子で不溶性ですので、一般的な食物繊維として腸管を通過し、体調を強化するなどの特別な作用は期待できません。
ヘミセルロースBは、200個前後のアラビノースとキシロースを主とする多糖類からできていますが、構造が複雑で分子量が比較的小さいという免疫系への作用が期待されると特徴を持っていましたが、ヘミセルロースBそのものには特別な作用は認められませんでした。
シイタケの炭水化物分解酵素を用いて部分的に修飾して一種の誘導体にすることで調節作用を有する素材に変換する事に成功ました。米ぬかから得られ、主な構成糖をアラビノースとキシロースとする多糖類であることから米ぬかアラビノキシラン誘導体となづけられ、この素材は調節作用や数多くの効果が証明されてきています。
米ぬかそのもの、トウモロモシ、小麦、笹、等に含まれているアラビノキシランとは全く構造が異なるものです。